こんにちは、小学校の先生として日々子供たちと接している中で、彼らの純粋な心や感情に触れる機会が多い私から、ある大切なことをお伝えしたいと思います。
皆さんは、友だちや家族に「絶対言わないでね」という約束をして秘密を話した経験はありますか?そして、後にその秘密が他の人に知られてしまった経験はありませんか?そんな時、裏切られたと感じたり、悲しくなったりしたことはないでしょうか。
しかし、実は多くの場合、その原因は「裏切り」ではありません。人は重要な出来事や強い印象を持った話を鮮明に覚えている一方で、その細かな約束や条件を忘れてしまうことがあります。この現象は、人の脳の特性によるもので、特に子供の頃は情報の取捨選択が激しく行われるため、この傾向が強くなることがあります。
では、なぜこんなことが起こるのでしょうか?
- 人の記憶の仕組みについて
人の脳は、情報を処理する際に重要と判断したものを長期記憶に保存し、それ以外の情報を短期記憶に留めることが多いです。そして、短期記憶からは時間が経つと徐々に情報が消失していきます。 - 秘密の内容と約束の区別
「誰にも言わないでね」と約束した内容は、そのインパクトから長期記憶に保存されることが多いのですが、その約束事自体は短期記憶に留まることが多いのです。これが、秘密を話してしまう原因となってしまいます。
では、このような事態を避けるためにはどうすればいいのでしょうか。
- 大切なことを伝える時の工夫
秘密を話す際には、その内容だけでなく、その秘密を絶対に話さないという約束の重要性も強調して伝えることが大切です。 - 信頼関係の構築
秘密を共有する相手を選ぶ際には、信頼関係をしっかりと築いておくことが重要です。信頼関係がしっかりと築かれている相手との間では、約束を守る意識が高まります。
最後に、誰かに秘密を話すことは、その人との信頼関係を示すものです。しかし、それを安易に話してしまうことで、その信頼関係が崩れてしまうこともあります。皆さんも、大切な秘密を共有する際には、しっかりとした信頼関係を築いてから話すように心掛けてください。
日々の生活の中で、信頼関係を築くことの大切さを実感し、人との関わりを大切にしていきましょう。
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